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「ハセツネ30K」 完走しました

2010 年 4 月 8 日 このポストをTwitterでつぶやく このポストをYahoo!ブックマークに登録 このポストをクリップ! blogram投票ボタン

1,000人規模の大型トレイルレース「ハセツネ30K」32kmの部に参戦してきました。
10月に行われるハセツネCUP(日本山岳耐久レース)の前哨戦とも言えるこの大会は(ポイント制度の導入もあり)本戦出場を視野に入れた強者ぞろい。

第2回目となる今年は都内でも人気の大会「Lafume青梅高水山トレイルラン」とあいにくの同日開催とはなってしまい、どちらにエントリーしようか悩んだ人も多かったのではないでしょうか。

始発の次の電車で武蔵五日市へ。
駅から10分ほど歩いて会場入り。

前夜の雨の影響はほとんどなさそう。
気温はやや低めな曇り空ではあるもののTシャツでも大丈夫そう。

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普段はのどかな農村エリア。
スタート地点も農道みたいなところですが、この日ばかりはすごい人。

hasetsune30c.JPG
スタート位置の並びは自己申告制による目標タイム順。
4時間切るのが目標なので前から10列目ぐらいに紛れ込みます。

hasetsune30d.JPG
後ろを見ると最後尾が見えるかどうかの人の波。

9時ちょうどにレーススタート。
最初のロード3kmは抑え目に。過去のレースを振り返ると「前半ハリキリすぎて後半足をつったりして失速」というパターンが非常に多い。成長してないな。
前半きっちりペースを守って最後まで足を持たせるのが今回の課題。
かと言ってもたもた走っているとトレイルに入った所で渋滞に巻き込まれるのは必至のため、ペースを守りながらも100番以内はキープします。

登りに入るとガシガシ抜かれていきますが気にせずマイペース。登りは苦手なのでリズムを刻んで小走りです。抜きたい人は譲りますんでどんどん抜いてください。そのかわり後半で抜かせてもらうかもしれません。
一番の敵は前を走る選手ではなく自分自身です。

最初の難関は刈寄山。
狭く急な登りもあるのでさすがに前の選手に合わせて歩きますが、なるべく自分のリズムはキープ。リュックのウエストベルトを外し上半身を反らしぎみに。横隔膜を広げ酸素吸入量を増やします

斜面がきつくなってくると、こぼれてくる選手も多くジリジリと順位を回復。
山頂まで登りきったところで90度左に曲がって折り返し。
登りの疲労は下りで回復。筋肉をほぐすように駆け下ります。
ただしあくまでゆっくりペース。下りで飛ばさないのも今回の課題のひとつ。
レース全体としてのペース配分を考えないとまたいつもと同じ結果の繰り返しになります。

あっという間に第1関門。スタッフからもパワーをもらいます。
目標通過タイムの50分を10分近く短縮。

ここからは長い長い下り坂。なるべく膝に負担がかからないように丁寧に足を送ります。

そして下った分だけ再び過酷な登り坂。
ここはじっと耐え忍ぶのみ。
今のところ膝は問題なし。腰は疲れてきたけど大丈夫。腕が重くなってきたからもっとリラックスしよう。ふくらはぎはちょっとピリピリするな。のどはそんな乾いてないけど今のうちに水分補給もしよう。カーボショッツもちょっとずつ胃に入れておこう。
自分のカラダと対話しながら進みます。

すると醍醐丸の第2関門は唐突に現れます。
試走に来た時はこの場所がわからず、ずいぶん先まで行ってたみたいです。
想定していたよりもずいぶん距離が縮まったので気持ちに余裕ができました。
そしてここまでで20分短縮。なんか順調ではないですか。

ここからはさらに斜度がきつくなります。
気持ちを引き締めていこうと思った矢先、唐突に下腹部に違和感が…
お腹が冷えたのか次第に違和感が鈍い痛みへと変わっていきます。

や、やばい…トイレ行きたい…

関門まで行けばトイレがあったはずだから、そこまでなんとか粘ろう…

第3関門までは細かなアップダウンが続きます。
山の起伏のようにお腹の痛みにも波があり、一時的にすーと痛みが引くこともありこのまま行けそうかなと思っているとまたしばらくして激しい痛み。
下腹部の痛みをこらえながらの登り坂はとても苦しくどんどんペースは落ちていきます。
ふくらはぎが今にもつりそうな気配でしたがそれどころではなく、痛みが引くのを願いながら一刻も早く関門に到着することだけを考えます。

痛みの訪れる間隔は徐々に短く激しくなり、いつしか抑えきれないほどのビッグウェーブへ変化していきます。
とても5キロ以上先の関門までは持ちこたえれそうにありません。
どこかで放出すれば楽になるはずだけど、人として何とかトイレまでは我慢したい…
葛藤です。

しかし臨界点を超えるのはもはや時間の問題。
気合いで乗り切るとかそういうレベルではありません。
動き続けること自体ままならない状況。おそらく真っ青な顔して走ってたと思います。
このままではタイツの中でビッグバンが起こるのは確実。

このコスモをどこで解き放つかという方向に考えが変わります。
ティッシュあったかな..? いやないな..
拭くものあったかな..? 何にもないな..
今回余計な荷物は極力省いたので水とジェルしかリュックに入ってません。

事態はもはや一分一秒を争う非常事態!
尻拭くものなど二の次です。

人目がなくなったタイミングで脇道に反れます。
完全に人目のつかない森奥まで行き、枝につかまりしゃがみこみます。

…間一髪のところでした。

危なくタイツの中がタプタプになるところでした。
潤沢にある落ち葉が紙の代わり。土で手を洗浄。
初めて大地と一体になれた気がしました。

溢れんばかりのコスモを大自然の中で解き放ってからは、さっきまでの痛みがウソのように消えました。
人気のなくなったタイミングでさりげなく戦線復帰。
全身妙なぐったり感はあるものの、必然的に休憩も取ることができたことでふくらはぎはずいぶん回復できました。

ついに第三関門。
突然の体調不良のおかげでそれまでの貯金をすべて使い果たし、想定タイムの3時間をちょっと超えたところでなんとか関門通過。
残り6km の声を聞いて元気が出たのもあり、ここからは徐々にペースアップです。

ストック使いの人と抜きつ抜かれつ。
女子の選手と抜きつ抜かれつ。
登りで抜かれて下りで追い越すの繰り返し。
17kの選手もまだいっぱい走っています。

発電所を越えるとゴールも間近。
ガレ場や濡れ場?も気にせず最後の追い上げ。
もうあとは下っていくだけなんでガシガシ飛ばします。

そして目標タイムの4時間よりも15分以上早いタイムでゴールイン。
ゴールの時計が見えてからはペースを落としてゴールの感動をゆっくりと堪能。

hasetsune30e.JPG
途中アクシデントはあったものの初めて満足できるレース展開ができました(タイムは大したことないけど)。強烈な登りとかがなければまだあと10kmぐらいは後半のペースのまま走れそうな余裕すらなくもない。

真面目にトレーニングを重ねれば、まだまだタイムも伸ばせるのかなって感覚を掴めた気がします。あとはすぐにつる足をどうにかできればもうちょい進化できそうです。

完走賞でもらったのらぼう菜は茹でてからしマヨネーズ味にしてみました。
ほうれん草と菜の花の中間ぐらいのあっさり味でおいしかったです。

次回のレースは7月の国内屈指のハードレース北丹沢12時間山岳耐久レース
がんばろっと。

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  1. 2010 年 4 月 9 日 00:00 | #1

    こんにちは。
    ハセツネ30K。お疲れ様でした。この日の関東は結構冷えた冷えたみたいですね。しかし、読み応えありましたよ! 「ビックバン」は開放しない限り、どうにもこうにも、治まりませんからね・・・お疲れ様です!!!!!

  2. 2010 年 4 月 9 日 01:33 | #2

    hannbe310さん>
    なんか話のベクトルが変な方に行っちゃいましたね..
    すいません ι(´Д`υ)